今回のブログでは、
「声の震え」と「ビブラ-ト」に
ついて考えてみましょう。
「声の震え」と「ビブラ-ト」の違いとは何でしょうか。
みなさんはわかりますか?
答えは、
「コントロールして出している声か、そうではないか」
です。
ビブラートは、
自分でコントロールして(意識して)
声を揺らすテクニックです。
声の震えは、
自分で意識せずに声が「揺れてしまう」状態です。
例えば、
まっすぐに声を伸ばすことができない。
ロングトーンを決めたいのに、
声が勝手に揺れてフラフラしてしまう。
これは声が震えてしまっているだけです。
こう並べると、
この二つには大きな違いがあることがわかりますね。
例えば、
LiSAさんの紅蓮華のサビのフレーズ
「ぐれんの はなよぉぉぉ~」
この、歌詞の最後の「よ」の母音の「お〜」
LiSAさんの歌では
ここにビブラートがかかっています。
ところが、冒頭から
「ぐううう れえええ ん
のおおお はなぁぁぁ よぉぉぉ」
と、意図せずにゆれゆれで歌うこんな感じでは、
声が震えているだけで、
ビブラートとは言えません。
さて、
話は変わるのですが、
受講生からカラオケの採点機能について、
ある生徒に質問されたことがあります。
カラオケの採点基準は、
1・音程
2・表現力
3・ビブラート
4・ロングトーン
5・安定性
6・リズム
大体この6項目です。
この「5・安定性」とはなんですか?
という質問です。
これは、先ほどの話を読んだ方には、もうおわかりですね。
「声の震え」をチェックしているわけです。
音程や、声の大きさの不安定な揺らぎはマイナスポイントです。
歌声が震えていることに気がついていない方や、
この声の震えをビブラートだと勘違いしていた方は、
ここで点数が落ちてしまっている可能性があります。
そこで、
おススメの練習方法があります。
それは、
「ビブラートをかけないで歌うこと」
声を一切揺らさずに歌ってみましょう。
意外と難しいですよ。
一定の声でぶれずに歌うことができるようになれば、
当然ですが
自分でビブラートと勘違いするような声の震えはなくなります。
安定した声を出すことができるようになると、
今度は自分でコントロールしたビブラートをかけて
歌うことができるようになっていきます。
歌唱力の高い歌手は、
ビブラートをかける、かけない、を
コントロールできるのです。
先ほどの受講生も、
初めの歌声は震え声でしたが、
今は素敵にビブラートをかけて
楽しそうに歌っていますよ。
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