歌の基本は何と言っても
力みのない自然体な状態で
歌うことです。
しかしこの自然体がなかなか難しいのです。
自然体のことを考えると
昔の劇団時代のことを思いだします。
30年以上前の話です。
その劇団で
芝居の指導を受けていた頃の話です。
コーヒーを飲むシーンでした。
自分はいつものように
コーヒーを飲んでいるつもりで
右手でコーヒーカップを持って飲みました。
すると、演出家から
ペットボトルが飛んできました!
怖かった(ノД`)
「お前はそんな風に飲んでいない!」
やり直してみましたが、
またペットボトルが飛んできました!
もう、どうしていいかわかりません・・
稽古の帰りに、劇団の先輩に相談したら
「齊藤くんは、さっきのコーヒー
の演技の時に色んなこと考えてなかった?」
あ!
そういえば、右手か左手か
迷ったし、一口で飲むか、二口で飲むか、
色んなこと考えて演技してました。
めちゃくちゃ考えてました・・・
「でしょ。だから不自然だったんだよ。」
そうか・・・
考えてみれば日常生活の中で
コーヒーを飲む時に右手か左手か
なんて考えませんよね。
いつもは無意識なのです。
無意識だから自然体なのかもしれません。
このように歌を歌う時も同じことが言えます。
よくあるのが
人前で 上手く歌おうと
考えすぎてしまうことなどありませんか?
考えれば考えすぎるほど力んでしまいます。
ベテランのプロの歌手を
みていると無意識で歌っているようにも見えます。
これが自然体なのですね。
まずは歌おう歌おうとせずに、
一度、深呼吸をしましょう。
上体をリラックスさせて
落ち着いて歌うとよいと思います。
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