私の受講生でAIさんの
「アルデバラン」を
練習している方がいます。
アルデバラン
この曲は、
森山直太朗さんの作詞作曲
NHK朝ドラ
「カムカムエブリバディ」
主題歌として話題になっております。
森山直太朗さんの楽曲は、
もちろん素晴らしいです。
しかし、
なんと言っても
AIさんの迫力満点の歌唱カも素晴らしすぎる。
後半のフェイクは
聴いていて圧倒されます。
そして、
受講生からこんな質問がありました。
「アルデバランの最後をどう歌っていいのかわからない。
Aiさんの歌い方、フェイクと言われていますが、
フェイクってこぶしのことでしょうか?」
それでは、
お答えしましょう。
「フェイク」と「こぶし」は違います。
まず、
フェイクですが、
聞いたことはあるけど、
ほんとの意味を良く理解していない方のために
詳しくお話いたしょう。
フェイク英語で
「fake」
意味を調べてみるとなんと
偽物、模造品の意味
と、
なっておりますが、
音楽用語として使う意味は少し違います。
フェイクとは、
歌いだし、
歌の間奏、
歌の最後、
などに
譜面にないメロディを即興で(アドリブ)で
歌うことを言います。
歌の表現力を上げるために
プロの歌手が使用する表現方法。
AIさんのようなR&Bシンガーが
よく使うイメージがありますが、
今のJ-POPの歌手の使用率もかなり高いものです。
例えば、
Superfly
「愛を込めて花束」
歌詞の最後
「いつまでもそばにいて」
この後に、
「オーイェー」のロングトーンから
ずっと歌い続けています。
これがフェイクです。
宇多田ヒカルさんのファーストラブの
イントロのピアノから入る
宇多田さんのささやく声(ウィスパー)も
フェイクと言えますね。
上手い歌手ほどフェイクを使います。
と言うことは、
フェイク=歌が上手い
と言っても良いのではないでしょうか
そして、
「こぶし」とは、
歌の中で音を一瞬、
上下に動かすテクニックです。
うねり上げるように音を上下させることで
声に表情が生まれ、
とても感情が伝わりやすくなります。
フェイクの中でこぶしを入れた歌い方は
とても多いので、
フェイク=こぶし
と思う方もいらっしゃると思いますが、
少し意味がちがいます。
こぶしは歌の歌唱テクニック
フェイクは歌の表現方法
といったところしょう。
フェイクな意味がわかったものの
どうやればいいの?
フェイクの練習方法についてはこちらをご覧ください。
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