魔法のトレーニングの落とし穴

高い声が出せるようになりたい！

しかし、
上手く出せない。

その多くの原因は、
声帯を伸ばす筋肉が使えてないから。

その改善方法として

「リップロール」

口周りを脱力しながら空気を流す練習なので、
歌う時の適量の息にしてくれます。

そして、
力んで張り上げて声を出す方には、
このトレーニングで改善できます。
脱力しながら高い声がだせるようになるのです。

しかし！

そんな魔法のトレーニングにも
デメリットがありました。

ええ！！

そんな素晴らしいトレーニングに

デメリットなんてあるんですか？

嘘だと言ってくれ！

その気持ちよくわかります。

しかし！

あるんです。

それは、
リップロールをやりすぎると
声が全体的に裏声っぽくなることです。

どういうことかと言いますと。

高い声を力んで力任せにだす方は、
喉を閉めたり息を上げすぎたりしている
ケースが多いようです。

そこでリップロールにすることで
息の量を適切な量にしてくれます。

そして、
声帯閉鎖を少し弱めて
声帯を伸ばす筋肉を優先させることで
高い声が出せるようになっていきます。

しかし、
このトレーニングをやりすぎると
声の芯が少し弱くなり
全体的に薄い声になっていく可能性があります。

これはあくまでも、
やりすぎだ場合の話です。

この問題は、
個人差がかなりあります。

まずは、
自分の状況を判断することが大事です。

力任せで張り上げて
高い声をだすとこから抜けきらない方には
リップロールは、
有効なトレーニングです。

そこはクリアしていて、
少し声に芯がなくなってきたと感じる方は、
リップロールをほどほどにして、
芯を作るトレーニングをしていきましょう。

芯のある声のオススメトレーニングは、

「S発声」です。

このトレーニング方法については、
こちらをご覧ください。

芯のある声を作るトレーニング　その名は　Ｓ